「りんごにまつわるエピソード」といって、パッと思い浮かんだのが、母が作ったすりりんごでした。

風邪をひいた時にりんごを食べさせてもらったという方は多いのではないでしょうか。
私は成人した今でこそ、あまり病気をすることもなく、むしろ風邪をひく方が珍しいこととなりましたが、
子どもの頃はよく体調を崩し、風邪もよく引いていました。
特に喉が弱く、扁桃腺を腫らしてよく熱を出していました。
そんな時に、母はよくすったりんごを寝ている私に食べさせてくれました。
喉が痛いときにすったリンゴは喉ごしも良く、食欲がない状態だったので、栄養を摂るにはもってこいだったと思います。
もちろん切っただけのりんごでも十分でしたし、食べられなかったわけでもないのですが、
すってくれたことで、スルスルと喉を通っていくあの感じは病気のときには非常にありがたかったです。
ある日、私の兄が風邪をひいたときに、やはり母がりんごをすっていたのですが、
キッチンでボウルいっぱいになるほどの量を、休むことなくずっとすり続けていたのを見ました。
「え、こんなに沢山の量をしかもずっとすり続けていたんだ…」と、その姿を初めて見て、
毎回大変な思いをして、あのすりりんごを作っていたんだと知りました。
成人して、あのすりりんごを口にすることは無くなりましたが、母が「あのときは大変だった」なんて話は一度も聞いたことがありません。
何も文句を言わず病気の子どもにあれだけの苦労をしていたのかと思うと、親のありがたみを感じます。
今でも体調がすぐれないとき、喉に不調を感じる時にりんごを探してしまうのは、
子どもの頃に母が作ってくれた、すりりんごのおかげだというのは間違いないでしょう。
そんな母は、若くしてこの世を去ってしまったので、今となってはもう二度と母の作ったすりりんごを口にすることはできません。
風邪をひいても、どんなに体調が悪く熱があっても、もちろん母はりんごをすってくれることはありません。
だから、自分でりんごををなんとか食べるしか無いのですが、それでもりんごは病気の自分に優しさと栄養をくれる存在です。
不思議とりんごを食べると安心することができるのです。

若くして亡くなった為、ろくに親孝行などできませんでしたが、自分の中にあるこういった愛情を受けた思い出は大事にしたいと思っています。

青森りんご 格安

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